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こんにちは!しかける販促マンのまきやです。

日大アメフト問題がすごーく拡がっています。この問題について、ぼくがあーだこーだと論じるつもりはありません。でもこの問題が「拡がった理由」については販促マンの視点から論じてもいいかなと思って、今日のネタにさせて頂きました。

日大のアメフト問題は、すごーく大きくなり連日のようにマスメディアで報じられ、WEBメディアでも連日のニュースになるし個人のSNSなどでもたくさん論じられています。

 

では、この問題が何で拡がったのか?

当事者である日大は拡げたくないのに拡がっています。それとは逆に、ぼくらのお店や商売は、「拡げたい」と願ってもなかなか拡がりません。拡げたくない方が拡がって、拡げたい我々の情報が拡がらないのが現実です。この理由を考えてみましょう。


実は昨日、「共感される投稿」ってどんなものかを考えていたんです。最近Twitterを改めてやり始めたこともあって。
「共感」て、いくつかに分かれます。

1:私に対して共感してもらうこと
2:あなたに対して共感すること
3:それ以外の第3者に対して共感すること

1と2は、コミュニケーションの中の共感です。友だち同士やコミュニティ内で起こること。それ以上、知らない人に拡がるものではありません。

3は、第3者(人物やモノ・コトなど)についての内容なので、知り合い同士でなくても広がる可能性があります。そのテーマになるのは「社会問題」か「身近な事柄」のようです。

「社会問題」は、食品ロスだったり政治だったり事件だったりします。「身近なテーマ」は、健康や人間関係、性・恋・カネ・仕事・学習・働き方・有名店・有名商品などが当たります。でも、こういう事柄がすべて共感事象として、世間に拡がっていくかと言うとそうでもないです。

世間に拡がっていく事象の切り口には「何か特別な共通点」がありそうです。

・意外な視点
・意外な解決策
・超上質なこと
・ゴシップ・スキャンダル
・発見
・隠れ情報
・知らなかった問題

おそらくこんな切り口です。

で、これをひとまとめにしてみました。するとこんな言葉が当てはまるかと思います。

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●隠されごとの暴きごと。

・隠ぺいされていたことが明るみにでる
・知られたくない秘密が明るみに出る
・素人が知らないプロの技が素人でもできる状態になる
・今まで気づかなかかった視点

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おそらくこんな感じでしょう。

日大問題もこれにあてはまりますます。
【社会問題】事件性(意図的な傷害)・教育機関の問題点
【身近テーマ】誰もが知る日大
【切り口】隠している情報がありそう(選手と大学側の食い違い)
このようにすべての要素を満たしているので(社会問題と身近なテーマは両方満たさなくてもいいと思うんですが)拡がっていったんだと捉えています。

この問題が、上の要素を満たさなかった場合、こんなに広がらなかったかもしれないなとも思うんです。

たとえば、事件性がなかった場合。意図的ではなかったら(だれもそう思わなかったら)、そもそも問題としてクローズアップされていないでしょう。

またこの問題が起きた舞台が日大やアメフトではなく、知名度の低い大学だったら、また状況は違っていた気もします。

なんといってもポイントは切り口です。「隠そうとしている感」が全くなく、初めから「私が指示しました。申し訳ありません」と監督が謝罪をしていたらここまで大きくなることもなかったでしょう。(真実はわかりませんけど)人が疑っていることに対して「そうです」と認めてしまえば、それ以上疑って探ることもなくなりますから。そこを「隠そうとした」ことで、そう見えたことで、事態は大きくなったのだと思います。


翻って、我々の販促キャンペーンについて。
拡げたいのに拡がらないのは、上の要素を満たしていないからではないでしょうか?

上の3要素をお店の販促キャンペーンにあてはめてみましょう。

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■例:居酒屋さんの初夏の旬料理キャンペーン

【社会問題】…無関係です

【身近テーマ】…お店の情報なので、お店のことを知らない人にはどうでもいい情報です。

【切り口】「値引き」などは隠れ情報ではありません。「新商品」も、暴きたい人がいなければ「隠れ」にはなりません。

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多くの場合は、共感で拡がる要素を満たしていないんです。だから拡がらない。もちろん自店周り(来店客への告知やメルマガ、SNS告知)は自力でできますが、それ以上の広がりは見込めません。
もし、自店周りよりももっと拡散をしたいなら、上の3要素について、ぜひ考えてみてください。SNSやWEBメディアで拡がるチャンスが生まれると思いますよ。
たとえば、として先ほどのキャンペーンを少し変更してみます。もしこんな内容だったら、拡がる可能性が少しは高まりそうじゃないですか?

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■例:居酒屋さんの初夏の旬料理キャンペーン2
    
 すぐ辞める新入社員をつなぎとめる!
 ノンストレスなスマート歓迎会。
 新入社員が欲しがっていたのは●●だったキャンペーン!

【社会問題】すぐにやめる新入社員  
【身近テーマ】お仕事・新入社員・モチベーション
【切り口】新入社員が実は欲しがっていたもの(隠れ物)

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もし、こんな内容だったら、お店のことを知らない人でも、興味をもったり、誰かに話して拡げてくれる「可能性」がありそうじゃないですか?
日大アメフト部の問題もだいじですが、実際は、自分の商売の方がだいじでしょう。自分たちの販促が拡がるしかけもしていきたいものですね。

 

(まきやさねゆき)