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飲食店さんで、素材にこだ割っている場合、そのこだわりをどんな風に表現をしますか?

「素材に徹底的にこだわりました」というのと「日本の生産地120か所を巡り、一番、料理に合うものを選びました」というのでは、印象が違うでしょう。
今回は「伝えると伝わるは360度違う」というお話をさせてください。180度じゃなくって、360度。「360度だったら、一周しておんなじじゃん!」って思いましたか?そう、一周して戻ってきますけど見てる位置が違うんです。

「伝える」というのは、自分中心の言葉です。自分を中心にして、情報や想いを伝えることです。できるだけ「分かりやすく」伝えようとするでしょう。

それに対して「伝わる」は違います。自分中心ではありません。「相手中心」の言葉です。商売でいえば「お客さま中心」となります。お客さまに何かが「伝わる」こと。印象や言葉やビジュアルなどがその内容です。

結果として「相手の中に残る」ようにするのが「伝わる」ためのアプローチです。そうなるように逆算して、表現をします。
同じことを伝えるのでも、「自分中心に伝える」のと「相手に結果的に伝わる」ように表現をするのではアプローチが全く違うんです。同じことを表現するのでも見方が違うから、表現の仕方もかわる。360度違うんです。
たとえば、先ほどの「素材のこだわり」でいえば

■伝えるの例
・徹底的に素材にこだわりました

■伝わるの例
・日本の生産地120か所を巡り、一番、料理に合うものを選びました(だからこそ行動)

となります。
他にも…
「お客さま第一」を表現したいときでいえば

■伝えるの例
・お客さまに笑顔になってほしいと願っています

■伝わるの例
・修理が完了したときに、泣きそうだったおばあちゃんがにっこりと笑ってくれたんです。その表情を見てぼくは力が抜けてしまい、その場に座ってしまいました。(一点集中エピソード))

 

「工夫して技術を高めていること」を表現したいときであれば、

■伝えるの例
・日々創意工夫をして技術を高めています

■伝わるの例
・他社さんができないとあきらめた仕事の依頼がありました。弊社も初めてでしたがチャレンジしました。何度かのスタッフ会議で解決案が見つかりました。(具体的エピソード))

 

どれも同じことを表現しようとしていますけど、「伝える」と「伝わる」では違いますでしょう?(似たような表現になることもありますよ)

 

上手に「伝える」こともだいじです。

でも、ぼくがとっても大事だと思うのは、結果的に、お客さまに「伝わる」ことだと思っています。「伝わる」は情報以外の印象や感情的なことも含めてのことです。「印象」は言葉では伝えきれません。

「情報」を伝えるなら「分かりやすく伝える」ことが得意だと思います。

でも、お客さまに何らかの「印象」を残したいなら「何が伝わるといいか」から逆算して、表現をする方がいいと思っています。

こうした「伝わる技術」をぼくは「伝ワルの技術」と呼ぶことにします。つた「ワルの技術」です。

この技術はもっともっと突き詰めて行きます。
今後も、ちょこちょこ紹介させて頂こうと思っていますので、ぜひ参考にしてやってください!

■1分で良さが伝わるホワイトボード動画・伝わるミニッツ