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こんにちは!しかける販促マンのまきやです。

見かけた瞬間に「これは買わないわけにはいかない」と即買いした本です。マクドナルドの復活を先導した方のご著書。ここ数年のマクドナルドの販促プロモーションはすっごいなーと思っていたので、この本は読まずにはいられませんでした。で、この本を読んでの感想は「この本は書かれていることだけを読んでたらもったいない」です。もっと言うと「裏読みしたくなるけど、裏じゃない」です。もっともっと言うと「内読みをするとどんな人にでも有益」な本になると感じました。内側を読み取って応用すると、ほんとすっごい!

本記事では「小規模事業者が活用する」視点でまとめます。


■本書には「表面」と「内面」がある。

本書のタイトルは「仕事術」だけれど、ぼくが衝動買いをした理由は「マクドナルドを復活させた人(販促プロモーションの仕掛け人)」でした。ぼくのカン違いなのかもしれないけど、本の帯を見るとそういう風に見えますよね?

本書は300ページ近い本ですが、その大半は「仕事の姿勢」について書かれています。「主体性・人は感情で動く・振り返りをせよ・圧倒的な仕事量が何か生み出す」といった内容。実際にやってきた著者の迫力がすごい。圧倒されます。

ここで言いたいのは内容のすごさではなく、見せ方と本質の取り扱い方です。見せ方はある意味「マクドナルドを復活させたマーケティング・プロモーション方法」ですが、実際は「仕事の姿勢」です。

表面:マクドナルド復活させた人のマーケティング本

内面:仕事の姿勢

こんな構造になっていると見えます(まぁぼくが表面の期待を勝手にしただけかもしれませんが)


本書の後半ではマクドナルドを復活させた取り組みが書かれています。ここにも表面と内面がありました。

表面:モノよりこと・目立つプロモーション・レギュラー品強化など

内面:背徳感の演出・「みんなが好きなマクドナルドに戻る」

こんな構造です。マクドナルドが取り組んだ策は面白みのある目立つプロモーションが分かりやすいです。でもそれをそのまんまマネしても意味なし。その内側には本質手的な狙いがありました。「背徳感」という言葉がハッキリと書かれていて「やっぱりマクドナルドってスゲーなー」と思いました。すごくわかります。マクドナルドでハンバーガーを食べるときって「ちょっとした自分への罪悪感」があるんです。「大好きだし美味しいけどジャンクだよなー」って。著者が入社する以前はヘルシー路線に行こうとしていましたが著者が「背徳感」に戻したようです。「みんなが好きなマクドナルド」に戻すのが本質的な狙いでした。

それを実現するため・促進するためにいろいろな目立つプロモーション策が打たれていったんです。だから、ぼくらがマクドナルドのプロモーション策が面白いからって見たまんまマネしたって意味なしなんです。そもそも内側の狙いがハッキリしていなければブレブレになってしまいます。

ぼくらは「どんな点がお客さまに支持されているのか?」をハッキリするところから始めなきゃですね。そしてそれを促進するためにプロモーションを。


もう一つの「表面・内面」は、マクドナルドの具体的なプロモーション策なので、こちらはさらに細かく分解してみます。ここは生々しくすぐできる販促策になります。

本書内には「名前募集バーガー」「怪盗ナゲッツ」「おいしくない!TVCM」「1000キロカロリーギガビッグマック」「5点満点で評価して」「裏メニュー」「ポケモンGOコラボ」「森永ミルクキャラメルシェイク」「ヘーホンホヘホハイ」「バーガー総選挙」などのプロモーション策が記載されていました。それぞれ「表面と内面」を探り、応用したらどんな販促プロモーション策ができそうかを考えてみましょう。

1)名前募集バーガーの表面・内面・応用アイデア

お客さまから新バーガーの名称を募集するプロモーション策。500万件以上の応募があったとのことで話題になりました。

表面:お客さまからネーミング募集


内面:①参加感・しゃべりたいネタ、②見本名の極大化(超長い見本ネーミング)


応用アイデア

①「このメニューをアスリートに例えるとなに?」「私の今年の漢字を色紙に書こう」→どちらも「私はこう思う」「私ならこう」という主張をしやすいテーマの策です

②「つけあわせが超デカ盛りハンバーグ」→一部を極大化するという視点を取り入れてインパクトを。

2)怪盗ナゲッツの表面・内面・応用アイデア

「ゲッツ」のギャグで有名な芸人さんとコラボした販促。店内いろんな個所にたくさんの種類のPOPを用意していろんなPOPを発見してもらうプロモーション策

表面:怪盗ナゲッツの面白み、いろんなPOP


内面:①店内巡り、②あっちと違うPOP


応用アイデア

①→マークで「あっち」「こっち」「そっち」などとお客さまを誘導。最後に何かを見つけてもらう

②店内のいろんな個所に「スタッフの秘密」POPを掲載。他のスタッフのも見たくなるしかけ

3)おいしくない!CMの表面・内面・応用アイデア

フライドポテトにチョコレートをかけた商品のプロモーションにて「おいしくない!」というCMを流す。

表面:「おいしくない!」CM


内面:①対立構造づくり ②タブーを冒す


応用アイデア

①「大阪VS東京」「うまいVSマズい」「アート?VS下手な絵?」などの対立構造。「HOTビール」などの意外商品と掛け合わせてみる。

②「HOTビール」「不倫カップル割引」など一見タブーに踏み込む。

4)1000キロカロリーギガビッグマックの表面・内面・応用アイデア

人気のビッグマックのパティを増量したギガビッグマックの販売。1つで1000キロカロリーを超える。

表面:巨大商品(サイズ・カロリー)


内面:①「好き」の極大化  ②タブーを冒す(ヘルシー編)


応用アイデア

①「人気メニューの100万円分チケット」を購入すると100円分お得♪(突っ込み待ち含む)「ワサビ20倍メニュー」など

②「カンタンにデブになれるメニュー一覧表」これだと言葉が強いので「ぽっちゃり好き惚れさせメニュー」とか

5)5点満点で評価しての表面・内面・応用アイデア

新商品を発売する際に「この商品を5点満点で評価してください」としたプロモーション策。ちょっと挑戦的・挑発的ですね。

表面:5点満点で評価をもらう


内面:①お客さまを挑発(絶対うまいよ!の裏返し) ②リスクへ勇気


応用アイデア

①「隠し味、あなたに見破れるかメニュー」

②「嫌いなスタッフNo.1 選手権」「当店で一番嫌いなメニュー選挙」

6)裏メニューの表面・内面・応用アイデア

「裏メニュー」と題してトッピングメニューを展開。店頭のポスターも裏文字になっていましたね。

表面:裏メニューの提供

内面:①つっこみ待ち(裏じゃないじゃん)


応用アイデア

①「ハーフサイズ、2倍増量キャンペーン」など

7)ポケモンGOコラボの表面・内面・応用アイデア

スマホゲームのポケモンGoとコラボして来店促進したプロモーション策

表面:話題のゲームとコラボ

内面:①人がうごく要素と組み合わせる


応用アイデア

①「恋愛成就ワンコいます」「学校のテスト返し時期に、地域の有名塾講師をゲストに呼んでテスト解説イベントを近隣店で」

8)ヘーホンホヘホハイの表面・内面・応用アイデア

ベーコンポテトパイを「ヘーホンホヘホハイ」と期間限定で改名?

表面:おもしろネーミング化

内面:①あるある・なしなしで恥ずかしさ演出・言ってみたくなるネーミング


応用アイデア

①変なネーミングのメニューや早口メニュー。早口で3回連続で言えないと料理が出てこないとか。

9)バーガー総選挙の表面・内面・応用アイデア

定番のハンバーガーたちの総選挙。それぞれ優勝した時の公約付き。

表面:メニューの総選挙で投票してもらう

内面:①お客さま同士の共通話題×応援


応用アイデア

①「注文してホームラン王を予想しよう」メニューごとにプロ野球選手が紐づいていて注文すると予想したことになる。「今年のヒット映画見た人ランキング」今年ヒットした映画がメニューに紐づいていて、見た人は注文してねとする。※お店の商品のことは日本中のお客さまは知らないので、お客さまが共通話題にしやすいテーマを紐づける

 


表面的でなく、内側を捉えて活かそう!

長い記事になってしまいましたが、本書では「内側の本質」と「表面に見えるキャッチ―な部分」の両面が書かれています。何かを実現するための取り組みでは「内側の本質部分」と「表面的な具体策」はハッキリさせながら策を考えた方がいいそう思います。これって本書だけのことでないし、様々なことに通じることだと思うんです、

本記事に記載したものは、あくまでも「ぼく(まきや)が感じた内側」です。読む方によってそれは変わってくるはずですので、あなたなりの「内側」を捉えて応用頂ければと思います。本書はめっちゃすごいですから、生かさなきゃ損ですよ!

(しかける販促マン まきやさねゆき)


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