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こんにちは!しかける販促マンです。2019年1月6日の晩からはじまったドラマの第1話をつい見始めてしまったところ、最後まで見続けてしまいました。菅田将暉さんが主役の「3年A組 今から皆さんは人質です」というドラマです。元々見るつもりはなかったのに…。すごくおもしろかったので、このドラマの構造を勝手に分解して、勝手に展開して別の企画を作ってみようと思います。

ドラマの基本構造。おもしろみ×ひきつけ

3年A組を面白くする基本構造

こんな感じだと思います。視聴者を引き付けるために大きく2つのしかけがある。「物語自体のおもしろみ」を生み出すものと、ドラマの1時間を見続けてしまうものの2種類。

1:おもしろみ … GAPづくり

まずは物語自体のおもしろみを生み出すために「GAP」構造が作られてます。菅田将暉さんが演じるのは高校の先生で、その先生がこともあろうか生徒たちを人質にして教室に立てこもり、生徒を一人ナイフで刺して殺してしまった(最後に「実は死んでなかった」があるかもしれないけど、第1話の時点では死んだ)。先生はいわば「聖職者」なのに「悪事」めいたことをしているのが明確なGAPになっていますね。

もう一つ付け加えると、元々先生はナヨナヨした弱いキャラだったのに豹変したというGAP構造も入っている。これはドラマの冒頭で引き付けるためのものかなって思います。

2:ひきつけ・・・タイムリミット×2重構造

全体的なお話のおもしろみはGAPで作られてると思うんですけど、1時間のドラマを(初回は長かったかも)見続けてもらうには「ひきつけ」のしかけが入っているとみられました。それがタイムリミットです。まず「20時までに、クラスメイトが自殺した理由にたどり着かなければ、一人死ぬ」というタイムリミットがあった。20時までという数時間のことなので、そこまでにクリアできるかどうかが視聴者にとっても焦点になる。気にかけてしまう構造ですね。

そしてもう一つ、ドラマ全体には「10日間」というタイムリミットも作られていました。卒業式まで10日間というのが冒頭からなんどか描かれている。「きっと10日間を描くドラマなんでしょう。そして10日後に何かあるんだろう」と思わせる作りです。

ぼくは第1話を見るつもりはなかったのに最後まで見てしまったという事実があります。次回も楽しみになっちゃったし、やっぱり面白いし引き付けられるんだ。この構造がすべてではないと思うけど大きく影響していると思います。

勝手ながら、この構造をパクッて別のお話の概要を考えてみようと思う。大がかりなお話はぼくには考えられないので4コマ程度のお話や企画ものとして。そう展開をして言ったら…なんだかよく見る企画が出てきましたよ。

GAP構造「聖職者⇔悪事」をパクってみた

聖職者として、他に「住職・神父・医者」を、悪事として「暴力・だます・刑務所・万引き・悪口を言う(我ながらかわいいな)」挙げてみた。刑務所は悪事の結果ですけどね。このカードを組み合わせて、ちょっとお話を考えてみよう。


(企画案1)万引きGメンVS住職

あ田舎町のスーパーで万引きが多発していた。店長が怪しんでいるのは●●寺の住職。あの住職が来るたびに商品がなくなる。でも店長は確たる証拠をつかめない。そしてプロのGメンに依頼をした。Gメンは万引き犯の行動特性を知り尽くしている。

住職はスーパーに入った瞬間に気づいた。「Gメンがいる」と。住職も住職でGメンの行動特性を知り尽くしていた。「あと3日しかない…」住職は意を決して商品に手を伸ばしたーー   ってとこから始まるお話。

次の2つはタイトルのみ。

(企画案2) 神父の償い-刑務所の夜は寒いー

なにか深い理由や闇を感じさせますね。

(企画案3)冤罪ドクター24時~私はやってません~

ショートストーリーなら何かできるかも。

別のGAP:ビンボー⇔お金持ち


「聖職者⇔悪事」だけだと展開が小さいので、別のGAP構造も考えてみた。「ビンボー⇔お金持ち」もわかりやすいGAPですね。やっぱり物語を作るのは難しいので企画もので。

(企画案4)ホームレス社長。

ドキュメンタリー。一時期はヒルズ族と呼ばれたIT社長は河川敷にビニルシート内に住んでいた。ある時風の便りに母親が入院した知らせを聞く。この姿を見せられないと立ち上がった。

(企画案5)IT社長、はじめてのおつかい

IT会社の社長さんからスマホPCなどすべて没収。ミッションを与えられて、アナログ活動だけで達成できるか競う。


別のGAP構造:まじめ⇔不まじめ

もう一つ別の構造でも「まじめ⇔不まじめ」という構造。これもよくありますね。

(企画案6)番長、東大を目指す!

ってこれ「ギリギャル」の構造と同じですね。「勉強できない」⇔「大学合格」の構造。ここに「偏差値が低い」というピンチと、「受験日程」というタイムリミットが加わってる。やっぱりウケる構造なんだな。

(企画案7)チンピラ、赤い羽根募金活動をする

これも見たことのある構造です。チンピラという一般的には悪役になりやすい人がいいことをする。何年か前に元SMAPの草彅くんが主演していた「任侠ヘルパー」はこのGAP構造を使ってるんですね。なるほど。


おまけ:おじいちゃんとあかちゃん

もう一つだけ、おまけのGAP構造を。

(企画案8)おじいちゃん「2位じゃダメなんです」

かつてスポーツで活躍していたおじいちゃんは銀メダリスト。2位だった。人生の最後が見えてきた今振り返ると「やっぱり2位じゃいやだ」と立ち上がりまた挑戦を始めた。

(企画案9)今日から東大生でちゅよ♪

赤ちゃんが東大生だという設定。漫画の設定にありそうですね。


まとめ:構造を分解・展開したら「よく見る企画」になった。

この記事は「3年A組 今から皆さんは人質です」の構造を分解するところから始まりました。構造を分解して、別に展開をしていったら人気になったドラマとかの企画と似ているものが出来上がりましたね。ドラマではなくとも、よく見るパターンがいくつもできたかなーと思います。

ということは、やっぱり!

「ウケる構造にはパターンがある」

ということだと思うんです。「GAP」はたぶん分かりやすいし使いやすい構造なんだと思う。きっと何度も使ってみたらぼくら一般人でも使えるようになるんじゃないかなと。

他にもきっとこういうウケる構造があるはず。そんな目でも世の中を見ていこうと思います。この記事に少しでも参考になることがあったらうれしいです。

(しかける販促マン)


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