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「ロピア」ってスーパーが超人気なんです。我が家の近くにも最近OPENして知りました。ウチの奥さんは最近はココ以外に行かないらしい。
ぼくは先日で3回目の買い物。やっぱりすっごい人気でした。お店中お客さんだらけ。午前中は開店して15分で駐車場が満車になったこともあったとか息子が言っていました。
そんな投稿をFacebookに投稿したら、ロピア好きの方々が近くにもたくさんいることが判明しました。「もう他には行けない」とか「ほんと安い」とかコメント頂きました。ぼくが知ったのは最近なんですが、ロピアっ子がいっぱいいることにびっくりしました。
で、ですね。
1回目2回目に行ったときは「すごい人気のスーパーだなー」とか「安いなー」とか「野菜を選ぶ時と肉を選ぶ時の違い」とかを見てたんですが、先日は別の所に興味を持ったのです。
●なんで、こんなに安く提供できるのか!?
ってことに。
お安いんですよ。ペヤングが99円だったり、お弁当が248円だったり。お寿司が34カンで999円だったり、生鮮品も、日配品も、グロッサリー品も安い。
はじめはOPEN価格なのかなーと思ってたけど、どうやら違う。ずっとこの調子っぽいのです。
だから気になったのですよ。
●なんで、こんなに安く提供できるのか!?
ってことに。
そんな視点で店内を見ていると、いくつか発見がありました。いろんな工夫があったんですけど、とくに注目したのは「80:20の商法」です。
※あくまでも、ぼくが勝手に主観的に分析たものであり、わずか3回(しかも毎回日曜日)買い物しただけの情報なので的外れもあるかもしれません。それを加味してお読みくださいませ。
お店は粗利を稼がないといけません。その為にどうしてるかってこと。
粗利を増やすには
・買上点数を増やす(粗利発生個数を増やす)
・高単価商品を販売する
・低原価商品を販売する
ってところが王道だけど、違う所もありました。
ぼくがロピアで発見したところはこんなところです。
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■技術仕事・高い原価商品を減らしている。
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・ベーカリーコーナーなし(技術職・鮮度品)
・お刺身なし(技術職・鮮度品)
※「お刺身はあった」と言う方もいたので時間によるのかも
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■個別対応を減らして、全体対応を増やしている
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・品ぞろえを絞っている(感じがする)
※魚の種類が限定されている。丸のままのお魚ほぼなし(サンマとアジのみ)。冷凍のお魚が多い。絞って日々売り切るスタイルなんだろう。
・分かりやすい商品でハッキリと「安い」を見せる(ペヤング・お寿司・お弁当など)。それがあるから他も安く感じる(粗利幅のある大陳列品もあるだろうな)
・ライブ感なし(威勢のいいスタッフさんナシ)
社員さんを少なくして、アルバイトさんでも運営しやすい体制なんじゃないかなー
・お肉コーナーで、歌&ダンス人形が「ステーキや焼肉ソング」を歌う
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他にも、いろいろあったけどココでは割愛。
上記のもろもろをシンプルにまとめると
●80:20の商法を徹底
ってことになると思う。
80%の利益を生む20%に注力して
20%の利益しか生まない80%はそぎ落とす。
80%のお客さまが必要としていることに絞って
20%のお客さまが望むものはそぎ落とす
数字はイメージ的なものですが、意味合いはこんな感じ。ベーカリーやお刺身(盛りつけたやつ)をそぎ落としているのが分かりやすい。
※「お刺身はあった」という方もいました。ぼくが言った時間帯になかっただけかも。
80%のお客さまは「焼き立てパン」でなくて大手メーカーさんのパンで満足する。だからそぎ落とし。
80%のお客さまは「そのまま食べられるカット盛り付けされたお刺身」がなくても大丈夫。だからそぎ落とし。
お魚もサンマは「調理してません」とPOPがありました。個別の対応をすると、どうしてもコストがかかります。
それもそぎ落とし。
商品点数はもしぼることで、細かな手間が減る。1品増えると、発注・納品・保管・品出し・POPづくりなど細かい手間が増えていく。極力そぎ落とし。
逆に、手間をかけているのは、長期間にわたって使えたり売上の高まるもの。精肉コーナーでは、動物のぬいぐるみ5人組?が動きながら「焼肉ソング」や「ステーキソング」を歌うんです。
これは手間がかかってる!でも、個別対応じゃなくって長期間つかえるしきっと全店でも使えるもの。
20%の力で、80%のお客さまに届くものには
手間と時間をかけている。
他にもヨーグルトやツナ缶などはわざわざ4個セットの袋詰めなどをして販売していました。これもまとめ買いで売上の上がるもの。20の力でそれ以上の売上を生みだすものには手間と時間をかけている。
そういいう感じが見受けられました。
繰り返しますが、上の内容は、ぼくが少ない回数(しかも固定曜日)に見た範囲内で勝手に分析して書いた記事です。ロピアさんの意図するところではないかもしれません。的外れもあるかもしれません。ご容赦ください。
でも、我々自身の商売を考える上では、すごく参考になる内容でしょう?
■ロピアさん(藤沢の会社さんでした)
http://lopia.jp/
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