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こんにちは!しかける販促マンのまきやです。

この本は「お客さまを狙い通りに動かしたい」と思っている商売人さんにはお宝になるかもしれない本です。だって僕にはそうだから。

※本書は商売だけでなく「社会に役立つ」視点で書かれていますが、この記事では「商売に活かす」視点で書かせて頂いています。


「しかける販促マン」を名乗るぼくにとっては、絶対に見過ごせない本でした。発刊は2016年10月。もちろん発売当時に購入してじーーくりと読みました。そのときはめっちゃライバル視(勝手に)しながら読んでいました。だって…ぼくの(?)「しかけ」が先に本として出されてしまったのですから…。

でもですね。そのライバル視や勝手な嫉妬心は間違いだったことに気づきます。すごいんですもん。ぼくがやってきた「しかけ技術」を理論的に解説してくれているし、さらにぼくの気づいていない視点もたくさん提示してくれました。だから、この本のおかげで「しかける販促マン」はさらにパワーアップができました。ライバル視や嫉妬心なんておこがましい!ぼくを成長させてくれた先生本です。


この本には「人がつい動いちゃう」秘密が詰まっている!

たとえばこの写真(P94 )は、三角形ぎみになったトイレットペーパーです。この形だと少しトイレットペーパーを引くごとに「小さな振動が手に伝わる=トイレットペーパーを引いている実感がわく」事になる。結果的に一人当たりの使用量が30%も減ったのだそうだ。すごい!

「人が行動をするときは何か原因がある。理由がある。その理由を突き止めて再現すれば、人は行動してくれるはず」これはぼく自身も信じていることで、それを活かして販促企画をしています。その狙う行動を何に活かすか。その結果何を期待するのか?ここに企画者の発想やお客さまや社会への慈愛や倫理がこもると思うのです。

 

本書内では、「人がつい動く原理」を学術的にまとめてくれています。

左のツリー図(P87)がしかけの原理の全貌図(この表だけを見ても、詳細は分からないからネタばれではないですよね?)。この分解をしてくれたおかげで、ぼく自身も「しかけ」を理解しやすくなりましたし、企画もしやすくなりました。

ちなみに、本書を読んで知った中で一番使っているのは「アナロジー」です。販促セミナー中に、参加者さんにアイデア出しワークをしてもらった時の解説ではアナロジーという言葉がよく出てくるのは、この本のおかげです。解説の納得度がめっちゃ高まりました。


ぼくがやってるツールも「仕掛学」的に分類できる!?

ぼくはお店の「こだわり」や「魅力」が自然と伝わるようにしかけ技術を使っています。たとえば下のツールはぼく自身のモノ。これらも仕掛学的に分類することができました。

☆ぼくの名刺を「仕掛学」的に分類すると?

こちらは、ぼくの名刺です。三つ折り型です。これを仕掛学的に分類してみます。

■3つ折りとわかると、自動的に開いてしまうしかけ。

「アフォーダンス」に分類されると思います。見ただけで使い方が分かるという仕掛けです。

■「予言」のしかけ(表紙の左下の茶色の部分)。

「不協和」に分類されるかなと思います。整っていないと気持ちが悪いから直すという心理をついた仕掛けです。「予言されてその答えを知らないと気持ちが悪いから」知ろうとする心理をついた(つもり)ものです。

■「ふせん」で隠したしかけ

「視線」と「ポジティブな期待」に分類されるかと思います。名刺を開くとすぐに目につくのが貼られた「ふせん」です。このふせんで隠された部分をめくると、何か楽しそう!という期待感を高めている(つもり)ものです。

 

☆ぼくのハガキを「仕掛学」的に分類すると?

さらにもう一つ、ぼくが使っているハガキも仕掛学的に分類をしてみます。

■銀はがしのしかけ(中の写真)

「視線」「挑戦」「アナロジー」に分類される仕掛けだと思います。見たらすぐにわかる「銀はがし」。そしてそこにはクイズの答えが隠されているので「挑戦」の仕掛けになっています。そして「銀はがし」自体は他でも見たことがあるものでしょうから「あ、こすってはがせばいいやつだね」と行動がする分かります。アナロジー(もしくはアフォーダンス)に分類される仕掛けになっているかと思います。

■「心が澄んでいるひとにしか見えないインク」のしかけ

これは分類が難しかったですが「自己承認」「ポジティブな期待」に当たるか仕掛けと思います。冗談のしかけなんですが、一応「心が澄んでいるかどうか」を確かめるものにもなっていますので。これは「仕掛け」には当たらないかもしれないなー(松村先生に教えてほしいーー!)。


ということで、ぼくがやってきた「しかけ」は、この本ですべて論破されちゃったなーと言う感じです。逆に言うと、ぼくは理に適ったことをしてきたんだ!という自信にもつながりました。

さらに、ぼくにはない視点もたくさん頂けたので、この本を活用すればもっともっと有効な仕掛けを作っていけそうな期待を持てています。

 

いまぼくは「しかけ技術」を、商売方面にばかり使っていますが、もっともっと可能性があるんですよね!今年から学習塾プロジェクト(あそ勉クラブ)もスタートしているし、そういう方面でも活かして社会に役立てていきたいっす。

そしていつか、この本の著者の松村先生と一緒に仕事をしてみたい!そういう目標もできました!そうなれるように頑張るっす!

仕掛学、超面白いですよーー!ぼくは超大好きっす。たぶんぼく以上に好きな人はあんまりいないんじゃないかなー。

 

※本記事内では「仕掛」は、本の定義として利用。「しかけ」はぼく自身のしかけとしてやってきたものとして表記を分類しました。