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 今日のネタは、先週の勉強会の中で
 ちらりと披露したネタなんですけど、
 
 なかなか感触が良かったので、
 もう少し深堀りしてお届けしてみます。

 キットカットって、すごいんです。

 ロングセラーだし、やっぱり人気だし、
 今新製品ランキングで、お菓子のトップは
 「キットカット 大人の甘さ 抹茶」だし。

 1月にOPENしたキットカットショコラトリー
 (キットカット専門店@西部池袋)は行列し続けているし、

 「焼いて美味しいプリン味」が話題だったり

 やっぱり売れてるし人気なんです。
 
 ぼくも子どものころから好きだし、
 「キットカットが嫌い」という人は記憶にありません。

 キットカットには、ヒット要因がたっくさん
 詰まっていると思うのですが、その中の一つを
 ぼくなりにピックアップ。

 
 ●パキッ感

 キットカットって、双子のように
 細い棒が2つ、つながっていますよね。

 あれを2つに割るときの感じが「パキッ感」。
 ここに深みを感じるのです。

 パキッと割った時の感触は、手に残ります。
 口でくわえて割った時は、口にも残ります。
 
 手と口の感触の記憶。
 これが一つ「食べた実感」を残すのだと思います。

 でもね。
 「パキッ感」のすごさはこれだけじゃない!

 「パキッ感」には、もっと深いものが秘められている。
 これは人間の願望・欲望に根差していると思う。

 ……あくまでも、ぼくの私見ですよ。
 絶対的な正解ではないのでご容赦ください。

 パキッ感のもう一つのすごさ…
 
 それは…

 ●破壊願望を満たす

 ということ。

 
 人って、小さな「破壊願望」を抱えて生きていると思うんです。

 ストレスを多く抱えますから、
 「えいやぁ!」って何かを壊したくなることがある。

 「お皿を目いっぱい割るイベント」とか話題になるし、
 外で目いっぱい大声を出すのも、ストレス発散になる。
 
 
 キットカットって、2つに割りますでしょ?
 これって「小さな破壊行為」になるんじゃないかと。
 

 くっついている2つのキットカットを、2つに割る。

 これって、ほんの少しだけですけど、
 人の破壊願望を満たしているんじゃないかと。
 
 ほんの少しだけですけど、
 「小さな達成感」を味わっているんじゃないか。

 そんな風に思えるのです。

 
 
 キットカットがヒットしているからって、
 じゃあ「ウェハースチョコ」を作ろうなんて
 マネの仕方はできません。

 でも、

 「小さな破壊願望を満たす」
 
 という視点なら、応用可能ですよね?
 
 
 表向きに、ドカーンとストレス発散できるサービスもいいですけど、
 それって結構重くて、ニーズが高まらないと利用にならない。

 商品本来とは別のところで、ストレス発散に貢献できれば
 無意識的に選ばれる理由になると思うのです。

 キットカットって、考え出すと深いんです。
 他にもまとめたい要素がいくつかありまして。

 またいつかのネタにさせてもらうかも。
 (動画にするかも)

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   [今回のポイント]
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 ■ キットカットの「パキッ感」がスゴイ

 ■ 小さな破壊願望を満たす

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   [アイデアチャレンジ]
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 あなたのお店で、
 さりげな~く、小さな破壊願望を満たすとしたら
 どんな演出ができますか?