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昨日は長野県の木曽町商工会さまで、クチコミ販促セミナーをさせてもらったんです。お昼は商工会のご担当者さまに案内を頂いてお蕎麦屋さんに。創業300年にもなるお店でした。すげー。おそばが美味しいことも嬉しいし「10月28日~新そば」ってタイミングも嬉しかったです。

そしてもう一つ、販促マンとしては「魅せ方」に気づけたのも嬉しかったのです。

 

注文したのは「ざるそば」です。こちらのお店の一番の定番だそうで。

↓提供された「ざるそば」がこちらです。

ちょっと見づらくて、ごく普通に見えるかもしれません。実はざるが2枚。2重になっているんです。これがイイなーって思うんす。販促マン的には。

「分量的に多いから嬉しい」って話ではありません。量はどうなのかな?2枚でもスルスルーっと食べられちゃいましたから全体の量が多いってわけではない気がします(ちょっとは多めかもしれませんけど)。

販促マン的に注目をしたのは

●お客さまが手を動かすこと

です。
1枚目を食べ終えると、お客さまは1枚目を取り外して2枚目にするわけです。この作業がお客さまの満足度を上げるなーと思っています。

「おもてなし」としての満足度ではありません。
「おいしさ」の満足度でもありません。

ここで挙がる満足度は、

●食べた感

です。おそばを食べた実感がより高まるはずなんです。

1枚目を食べ終えて、2枚目にする。お客さまは自分の身体を動かしているんです。お客さまはこの「行動」が実感を高めます。お客さまは、自分の身体を動かして店内での経験値を増やしているんです。

 

もう少し言えば、プチ経験数が2倍になります。

●食べ始める経験が2回(1枚目目の食べ始め、2枚目の食べ始め)

●食べ終える経験が2回(1枚目の食べ終え、2枚目の食べ終え)

こうした経験値が多い方がお客さまは食べた実感が高まるでしょう。仮に、同じ分量のおそばだとしても、1枚のざるにすべてを盛るのと、2枚に分けるのではお客さまの経験値が変わってきます。

なんで2枚にしてるのか?ってご一緒した商工会の担当者さんに聞いたら「見え方がきれいだからじゃないですか?」とのこと。たしかに1枚にドーンと盛られているよりも1枚の量は抑えられていた方が見た目がキレイです。

※1枚にドーンと大盛りにした時のボリューム感も経験値ですよ。お客さまにどんな体験をしてもらいたいかがだいじ。

なるほどなーと思いながらも「お客さまの経験値」も活きてるなーと思った次第です。お店の思惑はどちらなんだろう?

どうでしょう?こんな視点、あなたのご商売でも応用できませんか?分量を変えなくても(原価をかえなくても)、お客さまの満足度や利用した実感を高めることができるかもしれませんよー!

 

あと、これは勝手なアイデアですが・・・1枚目を取り外して、2枚目にした時に何かメッセージとか、なにか予想外のことが起きたら面白いなーとか思っちゃいます(これはお店のスタンスによるので、必ずしもいいわけじゃないけど)。

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