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よく、お店のチラシやニュースレターで
「スポーツ新聞」風にしているものがある。
これって、人によっては否定的に見る人がいるかもしれない。
でも、その時点できっと、このツールの狙いは成功したと見ていい。
「スポーツ新聞風」というのは、パロディの一種だ。
物マネ芸人さんとも狙いは似ているのかもしれない。
パロディの力は絶大だ。
相手が「自分のことは知らない」のに、
「あ~、アレね!知ってる知ってる!」から始められるのだ。
仮に、全く聞いたこともないお店「まきや商店」のチラシが配られていても
まったく興味が湧かないだろう。
人の興味は「知ってる×知らない」だからだ。
何かしら「知ってる」がないと興味は始まらない。
その点でパロディを使うと「知ってる」が生まれる。
「知らない」の創り方次第で、興味を生むことができる。
「あぁスポーツ新聞ぽいな、ちょっと面白い。どれどれ…」
くらいまではイケる。
そのあとは見出しでの引き込みだろう。
うまくやれば、読んでもらえる可能性は上がる。
これも「1+1」を「2」ではなく、「3」にしている方法だ。
ただお店が掲載している情報を提供するだけではなく(これだと1+1)、
そこに「スポーツ新聞」というパロディを加えることで、価値を追加している。
お客さまは「スポーツ新聞(風)を読んで楽しむ」という価値を体験できる。
これで「1+1」が2ではなくなる。もっと大きなものになる。
パロディはやりやすい。
ただ、本当にお店の魅力や価値を伝えるなら、
パロディだけでなく、お店の本当の魅力を使ってシナリオを作らねばならないけど。
2015年、とにかく「1+1」を「3」にしよう。
まきや