

チラシに代表される販促物って、お客さまの目線をグイッと惹きつけないといけません。たとえ、内容にどんなにいいことが書かれていても。じっくりと読めば欲しくなる商品だとしても。読まれなければそれが伝わらないから。その第一段階は「目線集め」です。これは何としてもやらなきゃいかんのです。
この目線集めは、お客さまの悩み解決型商品の場合は、お客さま自信の「自分ごと」にするのがいいです。「●●でお悩みの方」「●●が痛む方」って言うのが一番分かりやすいですね(それにしたって、いろいろあるんですけど)。
でも、そうでもない場合、エンタメ商品、楽しみ型商品の場合はお客さまの「自分ごと」が何なのか特定しづらかったりします。でも、お客さまの目線は集めなきゃいけない!
どうするか!?
■言いたいことを、ひと言に凝縮する?
違います。
違います。
ぼくらの言いたいことを言ったって、お客さまはそれを欲しがってないから。
どうするか?
●続きを見ないと気が済まなくする
んです。1秒見た瞬間に1秒では済まさなくする。あと1秒、あと3秒、あと10秒もらえるようにする。
その為に、
●お客さまの頭の中に「?」を作るんです。
「?」ができると、それを解消したくなります。その為にもう少し時間をかけて読むことになるんですね。
具体的な事例をお見せししょう。
↓こちらを一瞬だけ見てください。
どうでしょうか?ちょっと「違和感」がありませんか?
赤い服を着た人物(モーツァルト)と、イラストの女子高生が隣り合わせで座っています。リアルの人物と、創作のキャラが混在しているチラシです。こういう情景は実際にはありえませんから、違和感が生まれますでしょ?
「ん?」と思って頂けたら、あと数秒はチラシにお付き合いを頂けるのでは
ないでしょうか? タイトルを見たり、何の商品のチラシなのかをじっくりと見たりと。
このチラシの商品はクラシックコンサートなんです。普通のコンサートではなくストーリー仕立てのクラシックコンサート。
悩める高校生の元にモーツァルトがやってきて「方程式」を出題。それに回答していくことで悩みが晴れていくというストーリーです。
「なんで勉強するの?」
「大人になって使わないでしょ?」
って思いませんでしたか?それに正面からぶつかったストーリーです。
ぜひ来てほしいなー。
ぜひ来てほしいなー。
このストーリーは、ぼくが書いてるんです♪ ぼくこのコンサートのシナリオ担当なんです。興味を持ってくれた方はぜひ♪
って、話がずれてしまいました。
チラシの注目度を上げる話でしたね。このチラシは「演奏会のチラシ屋さん」が制作したものです。さすがの技術ですよ。
この技はちょっと特殊技術っぽいのですが、ぼくなりに解説をすると「虚実皮膜」です。「虚実皮膜」というのは、江戸時代の浄瑠璃作家である近松門左衛門が唱えたもので「面白さ」はここに宿ると。
「虚」は虚構です。ファンタジー。
「実」は現実です。リアルな現実。
その虚実のうすーい被膜。入り混じったところに面白さが宿るとおっしゃっとります。
その技術を使ったのがこのチラシです。「虚実」が混じってますでしょ?イラストの一部に写真を入れ込む。風景写真や現実写真に、イラストを入れ込む。そういう虚実は目をひきますよ。裏ワザっす。
ちなみにこの「虚実皮膜」ですが、超絶うまいこと使ってるな―と感じたのが今年大ヒットしている学習参考書です。
「うんこ漢字ドリル」
知ってますか?280万部のヒットだそうです。最近はこの類似品で「おなら漢字ドリル」なるものも発売されていました。この2つは、体裁は似ていても作り込み・企画については全く別ものでした。ぼくなりに気になってしまい徹底比較をしましたのでもし作り込みの違いが気になった方は見てみて下さい。 http://haps.chu.jp/unko-vs-onara (徹底比較!うんこ漢字VSおなら漢字)
って、
今日は話がズレてしまいます。。。このテーマは面白いんですよー。超深いし、まだまだ分からないことだらけ。でも、お客さまの目線を集める技法として「虚実」を混合させるのはぜひ共有したい点です。
もう一つだけ、試しておきましょう。
チラシの画像そのまんまと、リアルな人がチラシという制作物をもった写真。これも印象が違いますでしょ?
さらに、こうしたらどうでしょう?
また注目度って上がりますでしょ?矢印の先に目線が向くでしょ?
面白いですねー。ちょっとしたしかけ方で、お客さまの目線は集まります。やるかやらないかで結果は大違い!ぜひ、やってみて下さいねー☆
■モーツァルトの極秘方程式(10月20日の晩@鶴見)ぜひいらして下さい!
http://classic-concert.info/himitsu/
■まきやの最新刊(好評っす!ありがとうございます!)