

「すなば珈琲」って知ってますか?
鳥取県にあるカフェです。スターバックスが唯一存在しないことを逆手に取って、さらに砂丘が有名な鳥取だということをうまく使ってプロモーションに成功したカフェです。
今はスターバックスも鳥取県に進出したようで、それも逆手に取ったプロモーションをしています。超面白いっすね。
http://www.sunaba.coffee/#pinch
で、この「すなば珈琲」ってネーミング、「なんか聞いたことある!」って思いませんか?「スタバ珈琲」がぱっと浮かぶ人って多いと思うんです。(それを狙ってのネーミングでしょうから)
語感が似ていたり、リズムが似ていたりすると「聞いたことあるぞ!」ってなりやすいものです。すると、初めて聞くもの・初めて見るものでも「初めて感」が減るんですね、不思議と。「なんか知ってる感」が生まれるんです。
そんなしかけを使った商品ができましたー☆
ぼくがシナリオを描かせてもらっているコンサート「モーツァルトの極秘方程式」にて。商品のネーミングはこちらです。
『モーツァルト閉じ込めちゃいました』
これ、打ち合わせ中にプロデューサーが出した案なんですが、聞いた瞬間に他のメンバー(といっても3人の打ち合わせでしたが)も「それいいっ!」となったんです。
このネーミング、なんだかちょっと聞いたことある感じがしませんか?ちょっと元ネタとは遠いのでピンと来ない方もいるかもしれません。
語感が似ているのはこちらです。
「甘栗むいちゃいました」
「メロンパンの皮焼いちゃいました」
「●●しちゃいました」シリーズになります。これが記憶のどこかに入っている人は「なんか聞いたことある!」と思って頂けると思うんです!
ってなことを、打ち合わせ中に力説したんですが、発案者のプロデューサーはポカーンとしてました。そういう意図ではなかったみたい。
だから、いいんですよ!!
知らないうちに語感が揃っているということは無意識が働いているということですからー。
で、この「モーツァルト閉じ込めちゃいました」ですがちゃんとストーリーが籠っています。コンサートのモチーフである蝶とモーツァルトの意味合いが籠っています。単純に形だけをキレイにするんじゃ面白くないですから。
↓商品画像と、詳しいストーリーはこちらを
http://classic-concert.info/himitsu/m0001.html
それはそうと、今回はネーミングの語感のお話でした。有名な存在と似た語感を使うと「あ、それ聞いたことある!」となってもらえます。初めてなのに、初めてじゃなくなる。これがスゴイことですよね!
ぜひ新商品のネーミングを考える際はそんな視点も検討してみてくださいね-。
■モーツァルトの極秘方程式
http://classic-concert.info/himitsu/
魂込めたシナリオと生のクラシック!ぜひ観にきてくださーい!
■まきやの最新刊(好評っす!ありがとうございます!)