

ヒット商品という括りにしていいのか迷いますが、
やっぱりあの県議は外せません。
一気に広まって、日本中の話題の中心になりましたから。
これは「ヒット」と呼んでいいのではないかと。
拡がるには、拡がるだけの理由がありますから。
その中でも、今回は「言葉」に注目してみます。
さすが政治家さんだけあって、言葉が強いんです。
会見の中で、ぼくが気になった言葉を
3つピックアップしてみますね。
●わが県のみならず…
…これ「兵庫県だけでなく」よりも強い表現です。
普通の言葉よりも、ちょっとだけ堅い表現です。
聞いた人は、頭の中でちょっとした変換をして理解することになる。
聞く側もパワーを使って理解する言葉ですね。
聞く耳を持たない相手には、逆効果ですが、
聞く耳を持っている方に対しては、強くなるっぽいです。
●この日本・・・世の中を、変えたい!
…さすがですよね。お見事です
「この日本を変えたい!」じゃ弱いんです。
「この日本を」の後に「世の中を」と言い換えています。
同じ意味合いの言葉を、ちょっと変えて繰り返す。
言葉が強くなります。お手本のような言葉の使い方ですよね。
お腹の腹痛が、激痛だ!
●あなたにはわからんでしょうね!
…すごく記憶に残る言葉です。
言葉に魂がのったからでしょうね。
相手を「突き放す表現」は、強くなるのでしょう。
強い言葉じゃないと、突き放せませんから。
「あなたには、わからないと思います」だと弱い。
たとえば、「バカ!」というのを
2つのパターンで表現してみますね。
「このぉ、おバカさん♪」
…なんだか優しさを感じちゃいます。
「バカヤロー、二度と顔見せんな!」
…こちらは強い言葉。ほんとに突き放したいときには、
人は自然と強い言葉を選べるのかもしれませんね。
知人が、この言葉について
元福田総理の「あなたとは違うんです」を思い出したと
言っていました。
その記憶があるから、スッと入ってきたのかもしれません。
政治家の言葉には強さがあります。
何気なく使っている言葉、
何気なく耳に入ってくる言葉ですが、
記憶に残る言葉には、何かしら理由があると思うんです。
話題になるモノには、何かしら理由がある。
今回の県議さんにもあるはずなんです。
そういった視点で見ていくと
新たな発見がありますねぇ。
まきや