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先日大阪に行ったんです。
横浜~大阪ですから、近くはないです。
(ブラジルから見たら超近いですけど)

ぼくの事務所の最寄駅から、
新大阪につくまで約3時間です。

これが長いか短いか。

案外、「短い」です。
そう感じました。
最近、外出で1日に何件か回ることが多く、
1日の中の移動時間てけっこう長いんです。
関内(ぼくの事務所の最寄)~有楽町~池袋~
多摩センター~とかなると、結構な乗車時間です。

ぼくはアポイントの時は結構前もって着いておきたい
方なので、出発するのは早め。

1日の移動時間が5~6時間になっちゃう日もある。
電車内では、基本的に仕事ボードをだして
何かしらの仕事をしていますが、駅での移動時間は
どうしてもロスタイムです

乗り換えのタイミングは、
なかなかお仕事タイムにはならないのです。
そう考えると、
新幹線はお仕事効率がいい。

2.5時間も席についていられるのですから、
まとまった仕事も可能。悪くないなぁと。

 

で、気分はどうかというと、
●「遠くに来た感」があるんです!
事務所から歩いて、「みなとみらい」まで1週してくると
2時間くらいかかります。

けっこうな時間を移動しているけれど、
「遠くに来た感」はない。
(実際に遠くには行っていないんだけど)
で、ですね。
「遠くに来た感」が高まるとどうなるか。
●財布のひもがゆるむ
んです。
「せっかく遠くにきたから」という気もちになる。
これはぼくだけの話じゃないはず。

2時間かけていった「みなとみらい」のお土産や
5時間かけて回ってきた東京のお土産を買おうとは思わない。

でも、3時間で行ける大阪は、お土産を買おうと思う。
(往復は6時間だし、乗り換えを含めるともう少しだけど)
これって「遠くへ来た感」が
原因だと思うんです。
「遠くへ来た感」が膨らむと、
羽が拡がるし、財布のひもがゆるむ。
普段は買わないものも買っちゃう。
で、なんでこんな話をしたかというと、
商売にも応用できると思ったから。
今商売をしている場所は、そう簡単には変えられません。
「遠くに来た感」を高めるために、お店を遠くに出すとか、
遠くに住んでいる方に来ていただくとか、そういう話ではない。
そうじゃなくて、

●いつもと違うところに来たぞ感

を演出できたら、
お客さまも羽を伸ばせると思うのです。
「ここだけ」「ここにしかない」を演出するんですけど
それは「美味しい」「品質がいい」「ここにしかない商品」
というだけでは足りない。
お客さまの気分が変わるのは「環境」です。

店内にある商品やサービスは、
お客さまが体験する一部でしかない。
(中心部分ではあるけど、一部分)

店内に入った瞬間に、
「いつもと違う空間に入ったぞ」と感じるようにする。
(色やら、音やら、香りやら、雰囲気やら)
お客さまがそう感じると、
「いつもとは違う場にいる自分」として、
その後の消費行動をしてくれる可能性が高まる。

普段の制約をとっぱらって、
自由に羽を伸ばしていただけたり、
普段は買わないものも買いたくなったりするもの。
そういう所につながるんじゃないかなぁと。
3時間かけて大阪に行って、
そんなことを感じたわけです。
なんかヒントになりそうですか…?