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「伝える」っていうのは、とってもムズカシイものです。お客さまに聞かれたことに、バカ正直に答えるよりも、「色気」を残すほうがより効果的だったりするのです。

☆キレイなお姉さん(またはイケメン)に質問した時に…

たとえば、目の前にキレイなお姉さん(またはイケメンのお兄さん)が2人(Aさん・Bさん)いて、好みのタイプを聞いたとしましょう(ちゃんと、あとで販促につなげますからご安心を♪)。

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Aさんはこのように答えました。

「ガッチリとした体形で、背が高くて、イケメンで、頭が良くって、男気があってやさしい人かなぁ」

こんな答えを聞いたら、どう感じるでしょう。「う~ん、あなたの好みは分かった。でも…そんな人いるんだろうか。少なくとも自分じゃないなぁ…」こんな感じでしょうか(失礼)。残念ですが、Aさんのことは諦めなければならないようです。

 

そして、もう一人のお姉さん(Bさん)はこう答えました。

「そぅねぇ…知りたいの? たぶん、あなたが期待しているタイプであってるわよ♪」

どうでしょう?こんな答えをされたらいろいろと考えちゃいませんかね?「ワタシが思っている事って、何だろう。まさか…?」と、期待が膨らんじゃうかもしれません。

もちろん、好みのタイプとかいろいろと他にも条件はあるんですけど、2つの答えだけを比較した場合は、Bさんの方がより期待が膨らみません? たくさんの事を考えちゃいません?

 

☆2人の答えのチガイは「色気」があるかどうか

Aさん、質問に対してきちんと答えました。

Bさんは、質問に対してきちんと答えませんでした。

この違いです。質問に対してきちんと答えた場合は、答えがすべてであり、それ以上には膨らみません。でも、質問に対してバカ正直に答えなかった場合は、それ以上の期待を膨らませることができるのです。

これ、ぼくは「色気」と呼んでいます。

知りたいけれど、知りえない状態。もっと知りたいと思える状態。これが色気。質問されたことに対してバカ正直に答えないからこそ、色気を生むことができるのです。これをお店の販促にも応用できないものでしょうか?

 

☆お客さまに聞かれたときにどう答えるか。

たとえば飲食店で、お客さまが料理を気に入ってくれたとします。そして「これ、何が入ってるんですか?」と聞かれたとしましょう。その時にどう答えますか?

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C「バターと醤油と、隠し味にアンチョビが入っています

D「バターと醤油と、あとヒミツの隠し味が入っています

 

いかがでしょうか? それぞれ、お客さまはどう感じるでしょう。Cの場合は正直に答えているので「なるほど、だから美味しいんだ!」と納得してもらえるでしょう。これはこれで素晴らしいことなんです(「美味しい理由」は記憶に残りやすいですから)。

でも、もっと膨らますという意味ではDの方が効果的です。Dを聞いたお客さまはどう感じるでしょう。「ヒミツの隠し味って何だろう?○○かな?」といろいろと想像が膨らんでいきます。色気の残る演出です。ここにさらに追い打ちをかけてみましょう。「この隠し味は、実は中身は社長しか知らないんです。スタッフにも教えてくれないんです」こうすると、もっと色気は高まり、神秘性も高まります。「他にはない、ココだけのもの」という印象を持ってもらえるでしょう。他にも、「バターと醤油と、愛のおまじないを振りかけています」何てのもアリですね。

 

☆だいじなのは、何を狙うか。

「バカ正直」の答えること、「色気を演出」すること。どちらが良くてどちらが悪いというわけではありません。色気ばかりを重視しても危ない。だって「トイレどこですか?」って聞かれたときに、「あなたの膀胱が感じるままに歩いてみて下さい。きっとそこにあります」なんて答えたら、お客さまは超不満でしょう。正直に答えること・色気を演出することについては、目的に応じて、使い分けられるように選択肢として持ってきたいものです。

「色気演出」はやろうとしていないお店も多いですからね。チャンスかもしれないですよ。

 

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