

こんにちは!しかける販促マンのまきやです。
ぼくは2018年の1月に田坂広志さんの著書を6~7冊一気に読んだんですが、そのきっかけになったのがこの本です。この本は別の本で著者さんが「私のきっかけ」と紹介されていたので気になって買いました。そしたらドハマり、こういう「わらしべ読書」って好きなんです。
ズバリ!企画力とは…?
著書の田坂広志さんのすごさは、ズバリ言いきってくれるところだと感じます。そしてその視点が「高い視点」であること。だから腑に落ちるんです。
本書のテーマである「企画力」とは…本書内にはこう記載されています。
「人間と組織を動かす力。」
面白いこととか、斬新なこととかじゃない。どんなにいい企画だとしも誰も動かなかったら価値を生み出すことはできない。実施されたら世の中にスゴイ価値を生み出す企画だとしても、実施されなければ生み出す価値はゼロ。
だから、企画に携わる人々がワクワクして動きたくなるものじゃないと、そして動ける状態になっていて、本当に実践できるものじゃないと企画力はないということになります。耳が痛いですわ。ぼくは「これは面白いでしょう?」なんて自画自賛の企画っていくつもあるんですけど、それがぼくどまりだったら何の価値もないですもん。あと社長と盛り上がっても、社員さんが前のめりにならないと企画は進まない…そういうことが何度もありました。人間と組織が動いてこその企画力なのですね…。ぼく自身の失敗経験があったからこそ、この定義はストンと腑に落ちました。
では、企画書とはどうあるべきか?
人間と組織を動かすのが企画力。企画を立てるぼくらは、そうなるような企画書を作ることになります。それはどういうものか…?著者の田坂さんはこう定義しています。
「最高の企画書」とは、「最高の推理小説」である。
実は、ぼくがこの本の中で一番印象に残っているのがこのフレーズなんです。ぼくの作る企画書は最高の推理小説になっているか!?って自問自答すると…なってないのです。読む方をひきこんで続きを読みたくて仕方なくなるように、なんて考えて作っていなかったから。企画の内容をつらつらと書いているだけだから(分かりやすくしようくらいには考えますけどね)。
企画は人をひきこんで、巻きこんで、みんなが楽しんでノリノリで実施してこそうまくいくことは知っています。ならば企画書はそうなるような設計をしなきゃいけない。企画自体は「人を楽しませる」ものを作っているのに「企画書で、読む人を楽しませる」ように考えていないのはダメだなーって実感したんです(とはいっても難しいんですよ)。
こんな風に、自分よりも高い視点からズバリ定義をくれるので腑に落ちるんです。そしてその意識・視点で仕事をすれば、もっといい仕事ができる!とも確信できていきます。それが田坂本のスゴイところだなーと思っています。だから何冊も続けて読んでしまった。
本書にはまだまだキーフレーズはいっぱいあります。
・「物語」を語ることによってです。
・企画書では「企み」を語れ
・「何を行うか」よりも「なぜ行うか」を語れ
・読み手の「思考の流れ」を導け
・企画書は「一人歩き」すると思え
などですね。
「企画」って、ちょっと聞くと「マーケティング企画」とか「イベント企画」とか特別な担当の人がやることのようにも見えます。でも本質は違うと思う。「人間と組織を動かす」のだから仕事をしている人はほぼ必ず必要になることじゃないかなと思うんです。自分の部下に動いてもらう、チームを動かす、お取引先さまに協力頂く、お客さまにご購入頂くとか。すべて人を動かす取り組みですから「企画視点」があるかどうかって大事です。いやいやお仕事だけじゃない、家族だって必要ですよね(企画書はいらないですけど、どうしたら気持ちよく動いていけるかってだいじ)。
ほんと素晴らしい本ですよーー!