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品質満足はもう古いっ! これからは「シナリオ満足」の時代さ!

…と思うのです。2014年を振り返り2015年を考えている中で改めて思うこと。

 

「1+1」を「2」にしていると勝てなくなる。

「1+1」を「3・4~100」にしていくことが、これからはより重要になると思うのです。

 

素材や調理法のこだわりだけでは、「1+1」は「2」にしかならないことが多い。

その中に何かしら「シナリオ」を入れることでお客さまの満足度はグンと上がる。

 

あくまでもテクニカルに作ったシナリオだけど、これもその一つ。

たとえば「4日間も煮こんだカレー」を提供するお店があるとする。

素晴らしく手間のかかったカレーだ。きっとおいしい。

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でも、これを「4日間煮こんだカレー」としていては「1+1=2」のまま。

素材や調理法頼みで、それ以上の何かがない。

 

4日間を別の切り口でとらえてみると、
「3日ぼうずを抜けて4日目」と見ることができる

その切り口で「3日ぼうず卒業カレー」としたら、シナリオが生まれる。

お客さまは「3日ぼうず卒業」というシナリオを体験できる。

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ダイエットでも、禁煙でも、腹筋でも、朝活でもなんでもいいんだけど、

何かを始めるときに、「3日ぼうずになりませんように」と願いながら願掛けで食べることができる。

4日まで続けた人だって食べることができる。

何かを始めた友人のためにと理由をつけて食べることもできる。

(もちろん何もない人が食べたっていい)

 

 

こうすると「1+1」が2ではなくなる。

ただ美味しい料理を食べているだけではない、お客さま自身の生活に一歩踏み込むことになる。

シナリオに乗ってもらう」ことになる。

こういうシナリオがあれば「1+1」が「3」とか「4」になる

 

 

これはあくまでも「外にあるシナリオ(3日ぼうず)」を使ったパターン。

お店や店主さん、素材が持っている本質をとらえたシナリオをお客さまに提供することだってできるだろう。

 

こうしたシナリオを、お客さまに無理強いする必要はない。

気づくお客さまだけが気づくような演出でもいい。

 

でも、御客さまが気になった時に、納得のいく深みというか意味をきちんと持っていた方がいいのです。

 

こういうことだと思うのです。これから勝っていくには。

「1+1」は「1」かもしれないし「2」かもしれないし「∞」かもしれんのです。

 

お店側が提供する商品の品質世界では、満足度には限界があるけれど、

お客さまのシナリオに乗ることができたら、満足度はほんとに∞といっていいと思う。

お店では想像しきれないくらいの満足度になる可能性があるのだから。

 

2015年、シナリオ満足を目指しません?

 

まきや

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